電話占いを初めて使った日の話——3,000円で得たものと失ったもの

※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。

電話占いを初めて使った日のこと

去年の秋、仕事のことで頭がいっぱいになっていた時期がある。転職するかどうか、このまま今の会社にいるべきか、毎晩ぐるぐると考えが止まらなかった。友人に相談しても「あなたが決めることだよ」という答えしか返ってこないし、それはそうなんだけど、そうじゃなくて、もっと違う視点が欲しかった。

そういう流れで、電話占いというものを初めて試してみた。選んだサービスはヴェルニだった。理由は単純で、検索して最初に出てきたから。あと、友人が一度使ったことがあると言っていたのを思い出したから。

ヴェルニのシステムを理解するまでが大変だった

登録自体は5分もかからない。メールアドレスと電話番号を入れて、クレジットカードを登録する。初回は2,400円分のポイントが無料でもらえるというキャンペーン中だった。ただ、料金システムが最初わかりにくかった。

ヴェルニはポイント制で、1ポイント=1円。鑑定士によって1分あたりの料金が違う。安い人で1分120円、人気の鑑定士になると1分300円を超える。最初に無料でもらえる2,400ポイントだと、120円/分の人なら20分、300円/分の人だと8分しか話せない計算だ。

私が選んだのは「桔梗先生」という鑑定士で、1分170円だった。評価件数が1,500件以上あって、「仕事・転職」のカテゴリで口コミが多かった。プロフィールには西洋占星術と四柱推命を組み合わせているとあった。

実際の鑑定内容——3,000円で何を聞いたか

結局、無料ポイントに自分で追加チャージして合計3,000円分を使った。170円/分なので、約18分話した計算になる。

最初の3分くらいは生年月日と名前を伝える時間だった。それと現状の説明。転職を迷っているということ、今の職場での悩み。鑑定士の側から質問が来るわけではなく、こちらから状況を説明していく形だった。

印象に残った発言がある。「今年の11月から12月にかけて、外からオファーや声がかかりやすい時期です」という言葉。その時点で10月だったので、確かに気になる一言だった。実際に11月に、かつての同僚から「うちに来ない?」という連絡が来た。これが当たったと言えるかどうかは、正直わからない。偶然の一致かもしれないし、そういうことはよくあることかもしれない。

ただ、鑑定の内容全体を振り返ると、「あなたは今、外に向かって動く時期ではなく、足場を固める時期」という大きな軸があって、それは自分でも薄々感じていたことと一致していた。背中を押された、というより、「焦らなくていいんだ」という気持ちになれた、という感覚だった。

3,000円で得たものと、失ったもの

得たもの。焦りが少し和らいだこと。誰かに話を聞いてもらったという満足感。あと、「11月〜12月」という具体的な時期を意識したことで、それまでの期間をひとまず落ち着いて過ごせた。

失ったもの。3,000円。それと、少しの時間と精神的エネルギー。鑑定が終わった直後、「また聞きたい」という気持ちが出てきたのが少し怖かった。これがいわゆる依存のとっかかりなんだろうなと感じた。

実際、ヴェルニを使った後に別の鑑定士が気になり始めて、「もう一人聞いてみたら違う答えが来るかも」という思考が始まった。それに気づいて、意識的に止めた。

鑑定士の選び方で体験は変わる

ヴェルニには2025年時点で300人以上の鑑定士が登録されている。選ぶ基準として、私が実際に使ったポイントをまとめる。

  • 口コミの件数が多い人を選ぶ(50件以下はサンプルが少なすぎる)
  • 自分の悩みのカテゴリで口コミが多い人を選ぶ(恋愛が得意な人と仕事が得意な人は違う)
  • 料金は1分150〜200円あたりがコスパが良い印象(高ければいいわけでもない)
  • プロフィールに占術の種類が明記されている人は、スタンスが明確で話しやすい
  • 「待機中」の表示を確認してから電話する(予約なしの場合)

依存しないためのコツ——私が決めたルール

電話占いは使い方次第だと思う。「月に1回、大きな決断の前だけ」と決めている人と、「週に何回もかける」人では、同じサービスでも全然違う体験になる。

私が決めたルールは3つある。

  1. 月1回・予算上限3,000円まで。これを超えたら翌月まで使わない
  2. 「答えをもらいに行かない」。占いで決めるのではなく、自分の感覚を整理するために使う
  3. 同じ悩みを複数の鑑定士に聞かない。「別の先生なら違う答えを言うかも」という思考が依存の入口

3つ目が一番重要だと今は思っている。同じ質問を何人にもすると、聞きたい答えが返ってきたものを「正解」として選ぶようになる。それはもう占いを使っているのではなく、承認を求めているだけだ。

電話占いが向いている人・向いていない人

向いていると思うのは、「誰かに話を聞いてほしいけど身近な人には相談しにくい」という悩みを抱えている人。守秘義務のある専門家(カウンセラーなど)とは別の、もう少しカジュアルな「聞いてもらう場所」として機能する。

向いていないのは、「答えを確定させたい」という目的で使う人。重大な決断——転職・離婚・起業——を占いの結果で決めようとするのは、やめた方がいい。占いはあくまでも「今の自分の状態や傾向を別の角度から見る」ためのツールで、人生の決断を外注するものではない。

その後の話

あの鑑定から約半年経った。転職はしなかった。ただ、仕事のスタンスを少し変えた。「外に向かって動く」のをいったん止めて、今の職場でできることを積み上げることにした。その判断が正しかったかどうかは、まだわからない。ただ、焦りはなくなった。

3,000円で焦りが和らいだなら、コスパは悪くないと今は思っている。ただ、それは1回だったからそう言えるのかもしれない。毎月3万円使っていたら、違う感想になっていたはずだ。

電話占いは「使いすぎなければ便利なもの」だと思う。その一線をどこに引くかが、唯一のポイントだ。

タイトルとURLをコピーしました