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タロット独学を始めたきっかけ
占いに興味はあったが、毎回お金を払って他人に占ってもらうのが少し引っかかっていた。「自分で占えるようになれば、もっと気軽に使えるんじゃないか」という発想からタロットカードを買った。2024年の8月の話だ。
購入したのはライダーウェイト版(Rider-Waite-Smith Tarot)。タロットを調べると必ずと言っていいほど「初心者はまずこれ」と書いてある定番のデッキで、Amazonで2,200円だった。78枚全てにイラストが描かれていて、絵を見ながら意味を考えられるのが特徴。マルセイユ版と迷ったが、「絵が読みやすい」という評判に従った。
参考にしたのは2冊の本。『タロット完全ガイド』(伊泉龍一著)と、もう少し実践的な『タロット・バイブル』(レイチェル・ポラック著)。前者は理論的、後者は各カードの解釈が詳しい。両方合わせると5,000円弱かかったが、毎回の鑑定料を考えれば1〜2回分のコストで済む。
78枚の覚え方——3ヶ月でわかったこと
タロットは大アルカナ22枚と小アルカナ56枚の計78枚で構成されている。全部暗記しようとすると途方もなく感じるが、やってみると3ヶ月で実用的なレベルには達した。
私がやった方法を順番に書く。
第1週〜第2週:大アルカナ22枚だけを覚える
最初の2週間は大アルカナだけに集中した。「愚者・魔術師・女教皇・女帝・皇帝・法王・恋人・戦車・力・隠者・運命の輪・正義・吊るされた男・死神・節制・悪魔・塔・星・月・太陽・審判・世界」——この22枚。
毎朝1枚引いて、その日の出来事とカードを結びつける練習をした。「今日は『月』を引いた。不安や混乱を表すカードとされているが、今日実際に何か不確かな出来事があるかどうか見てみよう」という感じ。
2週間でうっすら全部のカードの「雰囲気」はわかるようになった。完全に暗記できているわけではないが、カードを見て「なんとなく明るいカードか暗いカードか」は判別できる。
第3週〜第6週:小アルカナの4スートを順番に
小アルカナはワンド(火)・カップ(水)・ソード(風)・ペンタクル(地)の4スートに分かれていて、それぞれ14枚ある。一度に全部やろうとせず、1週間1スートのペースで進めた。
小アルカナはナンバーカード(1〜10)とコートカード(ペイジ・ナイト・クイーン・キング)で構成されている。ナンバーカードは数字の持つ意味とスートの性質の掛け合わせなので、数字の意味(3=創造・協力、7=試練・選択、など)を先に覚えると応用が利く。
第7週〜第12週:スプレッドを使った実践
ある程度カードの意味が頭に入ったら、複数枚を並べる「スプレッド」を試し始めた。最初は3枚スプレッド(過去・現在・未来)。3枚だけなので解釈の複雑さが低く、練習に向いている。
慣れてきたらケルト十字(10枚)も試した。これは一般的に「本格的な占い」に使われるスプレッドで、現状・課題・過去・未来・深層心理・近い将来・自分の立場・周囲の影響・希望と恐れ・最終結果の10ポジションで読む。10枚分の解釈を組み合わせるので最初はかなり混乱するが、3〜4回やると流れが見えてくる。
実際に自分を占った体験——3ヶ月目の話
独学3ヶ月目に、ある具体的な問いを立てて自分を占った。「今の仕事を続けるべきか、方向を変えるべきか」。ケルト十字スプレッドで試した。
結果はこうだった(全部書くと長いので抜粋)。
- 現状のカード(ポジション1):「ペンタクルの8」——職人的な努力、技術の積み上げ。今は地道にスキルを磨く時期。
- 障害のカード(ポジション2):「ソードの9」逆位置——不安や心配が和らぎつつある。過剰な悲観をやめる必要がある。
- 最終結果(ポジション10):「ワンドの6」——成功、認められること。続けることで評価が上がる流れ。
読んでみて、「このまま今の仕事で地道に積み上げる」という方向性が出た。これが当たっているかどうかは、今でもわからない。ただ「方向を変えるべきか悩んでいる」という状態から、「もう少し続けてみよう」という状態に気持ちが変わった。それだけで十分だったと思う。
セルフリーディングの限界——自分を占う難しさ
タロットのセルフリーディングには明確な限界がある。「見たい結果のカードが出るまで引き直してしまう」問題だ。
正直に言うと、最初の数回はやってしまった。気に入らない結果が出たら「シャッフルが足りなかった」と言い訳してもう一度引く。これは意味がない。自分に都合のいい結果だけを受け入れているだけで、占いではない。
この問題への対処法として、私が採用したルールが2つある。
- 1回引いたら絶対に引き直さない。結果がどんなに気に入らなくても。
- 問いを立てる前に、出てきた結果を受け入れる覚悟をする。「どんな結果でも見る」という気持ちで始める。
この2つを守るようにしてから、セルフリーディングの質が上がった。「見たくない結果」が出た時の方が、実は重要な気づきがあることが多い。
3ヶ月やって変わったこと
タロットを独学して3ヶ月で変わったことを正直に書く。
まず、自分の思考パターンが少し見えるようになった。毎朝1枚引いてその日の出来事と照らし合わせる習慣は、「今日の自分がどんな状態か」を言語化する練習になった。日記に近い感覚。
次に、決断の補助ツールとして使えるようになった。迷っている問いをカードに当てて、出た結果を見て「自分はこの結果に満足しているか、がっかりしているか」を確認する。これは「コイントスの代わりにタロットを使う」という方法で、本来の占い目的とは少し違うが、これが一番実用的だった。
費やしたお金の合計は本2冊とカード1デッキで約7,200円。3ヶ月の間に電話占いに行く頻度が減ったので、結果的にコスト削減にもなった。
おすすめしない使い方
最後に、タロットのセルフリーディングで「やらない方がいい」と思うことを書く。
- 毎日同じ問いを占う(結果が変わるまで引き続けることになる)
- 他人の気持ちや行動を占う(「彼は今何を考えているか」など。これは解釈が主観的になりすぎる)
- 重大な決断(転職・結婚・投資)を完全にタロットに委ねる
タロットは「自分の内側を映す鏡」として使うのが向いている。外側の現実を予言するものとして使い始めると、限界が来やすい。
